私は,以前から天然素材ならではの「温かみ」や自然の「優しさ」がある木のおもちゃに興味を持っていました.
Hug！っとミュージアムを立ち上げるきっかけとなったのは,ある小児関連学会に参加したときに,東京おもちゃ美術館を運営されている方の講演に感銘を受けたことでした.

私は木のおもちゃは子どもたちが遊ぶものだと思っていました.

しかし,講演された方のお話では,日ごろ笑顔もなく過ごされていた認知症を患っているご高齢の方に木琴をお渡しして,木琴を叩いて遊んでいただいたら,その木琴の奏でる音色を楽しそうに聴き,満面の笑顔を取り戻されたということでした.

そのお話を聞いて,私は何とも言えない感情が湧いてきました.

木のおもちゃは子どもからご高齢の方まで影響を与える何かを秘めているのではないかと思ったのです.

そこで,少しずつ,ゆっくりですが,皆さんに木のおもちゃの魅力を伝えることができればと思い,このミュージアムを立ち上げました.

私は,小児科内科クリニックと病児保育室を運営する傍ら,地元FM局でパーソナリティを務めています.クリニックは「クリニックはぐ」,病児保育室は「病児保育室はぐくみ」,そしてパーソナリティを務めているFM局の番組名は「Hug！っとクリニック」.

すべてに「Hug」という言葉を使っています.

「Hug」には,「抱きしめる」「抱擁する」「抱える」「ハグする」などの意味があります.

子どもたちを中心に周りの人たちで包み込むように抱きしめる,そんな温かい気持ちになりたいという願いを込めています.
クリニック名は「子どもたちを抱きしめよう」という想いから名付け,FM局の番組名は人気アニメ「Hug！っとプリキュア」から連想を得て名付けました.

そして,この「Hug！っとミュージアム」は木のおもちゃを生活の中に取り入れ,木のぬくもりに子どもから大人まですべての人が抱きしめられることを夢見て名付けました.

■クリニック はぐ

■病児保育室はぐくみ

■Hug！っとクリニック